TOPY 鉄を生かすのは、人だと思う。

商社としてだけでなく、
メーカー機能を持ったユニークな部署。

自動車部品事業部を“自動車ホイールの総合商社”と、消費財営業部長である奥山健治は表現する。主にトラック・バス・建設車両などのホイールを扱っているのが生産財営業部で、消費財営業部では一般乗用車のホイールを法人に販売している。「トピー工業が製造しているスチール製はもちろんですが、我々が企画開発したアルミ製など、あらゆるホイールを取り扱っています」。
自社開発の製品があるということは、商社でありながらメーカー機能を有しているということだが、そこについて奥山は「私たちは、トピー実業の中でも特異な部署だと言えます。消費者の動向を調査し、コンセプトやデザインを開発し、それを実際に販売するわけですから、グループから独立したような立ち位置で動く機会がとても多いです」と解説する。「いま、市場で人気なのはアルミ製なんですね。そうしたニーズに応えるべく、20年以上にわたり、独自のルートを使って新製品を開発・販売してきました」。
特に一般乗用車のユーザーにとって「デザイン性」は商品選択における重要な要素。鉄と比べて加工がしやすく、自由度の高いアルミの特性を活かし、市場のニーズにマッチする商品を開発している。

ブランド力向上!
コンセプトもプロモーション案も、少人数で企画。

愛車を持つオーナーがホイールを購入する場合、大きく分けると2つの用途があるという。「ひとつはスタッドレスタイヤのような実用性。もうひとつは、ドレスアップという嗜好性ですね」。路面の凍結や降雪対策で購入されるスタッドレスとは別に、愛車を好きなパーツでカスタマイズし、好きなデザインで飾る。それもまた、一般乗用車ならではの市場だろう。「私たちがこれから力を入れていきたいのは、そうした嗜好性の強いドレスアップラインの強化です。自分たちの商品の市場価値をどんどん上げて強いブランドをつくっていく。夢のある仕事だと思っています」。
世間では自動車市場の縮小が叫ばれて久しいが、ことドレスアップ市場は一定の規模を保っていると奥山は語る。『ドルフレン』『アヌヴィアス』『グレール』『シビラ』『ジーナ』等、すでに消費財営業部が世に送り出しているブランドは数多くある。これらのブランドのプロデュース業務は、基本的に部署内のスタッフわずか6人が担当している。「企画開発にはじまり、カタログやWEB制作といった販売プロモーション、新製品の展示会といったイベントなども我々の担当領域です」。その中でも、毎年恒例となっているチューニングカーの祭典“東京オートサロン” は大規模なイベント。業界関係者だけでなく、直接カーマニアたちと接する絶好の機会なのだという。そしてもちろん、そうした種々のホイールを法人に販売することが奥山らの最大のタスクだ。

チーム力が問われる、ホイール販売。
つねに心がけているのは、現場での売りやすさ。

「営業パーソンというと、個人技で勝負する側面が多い印象が持たれがちですが、私たちの部署は比較的チームで連携する機会が多いと思います。本部にいる私たちは、得意先の本社に対して交渉し、全国の各店舗や営業所に対しては各地域のチームが営業にあたります。できる限り一枚岩で動けるよう、密なコミュニケーションを心がけなければなりません」。地域に根差してルート営業をしているチームとは、定期的なミーティングを実施している。「地域からの声が全体の方針を変えることもあります」と奥山は語る。本部が方針を決めなければ、地方は動きはじめることができない。長らく地域の営業畑を歩んできた奥山だからこそ「現場で売りやすいスキームをつくること」に対する並々ならぬ想いがある。
全国を統括する部長として、奥山がスタッフに対して日頃から伝えていることがある。「自分がやりたいことは、ぜひ積極的にチャレンジして欲しい。ここは、それがいちばん具現化できる部署でもあると思う。ただ一方で、全体がどこに向かっているのかについても敏感でいて欲しい」。個人の主体性を尊重しつつ、チームとして同じベクトルへ進んでいくためのバランス感覚。「各々のスタッフが失敗を恐れず、興味を持ったことに熱中できる環境を用意したい。いざという時には、スタッフをグイグイ引っ張っていけるリーダーが私の理想です」。奥山はそう断言した。